日本人妻の海外不妊治療きろく|はじめての育児@台湾    

〜卵巣チョコレート嚢腫破裂からの体外受精と海外での子育て〜

台湾で坐月子。月子中心のメリットデメリットを私の実体験から検証!!

2019年10月に台湾高雄で出産し、2日間出産病院で入院した後、そのまま台湾伝統の坐月子をすべく、その病院併設の月子中心(同じ棟の最上階)で3週間過ごしました。

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初めての出産だったので月子中心のメリットも大いにありながらも、むしろ私なりに感じたデメリットをお話ししたいと思います。
まずはメリットから

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🌼メリット1

新生児の扱い方を助産師さんたちに日々教えてもらいながら実践できる

私たちはどちらの両親も遠くにいるため、最初から自力で世話をしなければなりません。超初心者の二人にとって先生方がいる環境はとても安心でした。

🌼メリット2

新生児の異常、自分の産後の異常にすぐに気づいてもらえる

特に病院併設の月子センターなら、行かなくても先生が病室まで問診に来てくれます。
自分で行く必要があったとしても、問診時間の直前に病室を出ればOKでラクでした。

🌼メリット3

旦那さんと一緒に泊まれるので、二人で育児に集中する時間ができる

家にいると携帯を見たり本を読んだり、諸々機が散る要素満載ですが、病室で3人きりでいると旦那さんは積極的に育児に専念してくれます。

🌼メリット4

家事の必要ゼロ

家にいると自然と発生する掃除、洗濯、炊事、ゴミ捨て、買い物....などなどから解放され、全ての時間を赤ちゃんに捧げられます。
新生児の環境は清潔にしてあげたいから、掃除と洗濯はしないといけませんよね。でも会陰切開の傷口の痛さと赤ちゃんのお世話で、そんなことが毎日できるとは思えません。私の場合少なくとも3週間は。(夫に任せるのも現実的でない)

🌼メリット5

もし誰かが早速お祝いに来てもラク

家だったら子供の面倒を見ながらお客さんを迎えるために掃除したりする余裕が絶対にないので、来る方も気兼ねするし来てもらう方も負担が大きいです。
実際、私の会陰の傷は3週間ずっと痛くて行動は亀のようでした。
こんな状態で家のことをするのは無理だと思いました。

🌼メリット6

必要なものはなんでも病院に売っている

新生児と産後の自分に必要なもの(オムツ、体温計、ミルク、クリーム、私の産褥パッド、ナプキン、母乳パッド....等等)は全て病院の中にある薬局やコンビニで買えますし、なくなったら買い足し買い足しで、本当にラクでした。
何が必要なのかも実際使ってみてわかりましたから、何もよくわからない出産前の時にたくさん揃えておく必要もありませんでした。

 

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デメリット1

赤ちゃんが哺乳瓶やおしゃぶりを使うことを避けられないので、おっぱいを吸ってくれない子になる可能性あり

月子中心の大きな目的はお母さんが休むこと。
24時間赤ちゃんの世話をお母さんがするわけではないと言うことは、その他の時間は助産師さんが哺乳瓶やおしゃぶりを使ってあやす事になるので、その時間が多ければ多いほど、赤ちゃんは哺乳瓶に慣れてしまいます。
助産師さん達は少ない人数でたくさんの赤ちゃんのお世話をしているため、早く飲ませるテクニック(飲みながら眠ったら哺乳瓶の口で上顎を刺激する、など)を使っています。
当たり前ですがお母さんの乳首は上顎に当たるほど長くも硬くもないので、この方法に慣れてしまった子がお母さんのおっぱいに改めて慣れるのは時間がかかります。

実際うちのベビーは私の授乳拒否だったので本当に悩みました。助産師さんたちに相談しても、親身になってはくれますが、最後には、哺乳瓶に慣れてる子の方が他の人に預けるときに楽だから前向きに考えた方がいいと言われる始末。

デメリット2

新生児室では泣いていても泣きっぱなしにされている.....かも

本当にそうかはわかりませんが、一人の助産師さんが一人の赤ちゃんをあやすので限界なのは当たり前。同時に二人泣いたら必ず一人は放ったらかしになります。隣の赤ちゃんが泣いたら寝ている子も起きるだろうし、絶対泣きっぱなしになっている現状があるはず。

デメリット3

搾乳に関しての考え方に疑問を感じる。

痛いほどの搾乳をするのは間違いだと私は後から知りましたが、ここの月子中心の助産師さんたちはあまりの激痛に涙を流す私にも構わず(もちろん慰めの声はかけてくれますが)ギューギューと搾ります。胸のしこりは容赦なく一つ残らず潰し、最後の一滴まで強く搾りきらないといけないと教育されているのかもしれません。
例えるならば、まるで打ち身の青あざのところを強烈に何度も指圧されているかのような激痛。助産師さんは、これは耐えないとダメだよ〜 みんな出産よりも痛いといってるから〜 と言いながら容赦なく搾ります。
私は毎回、もうヤダ、勘弁、と思いながら終わったら氷を当てていました。正直もうトラウマです。
毎晩深夜に二回、眠たい中起こされ、1時間近くこれをされるので、もう拷問のようで毎回搾られながら声を殺して泣いていました。(実話)
後日、赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれない問題の相談のために専門の母乳専科の先生に授乳の仕方や手での搾乳を見てもらった時に、なんとその先生は、台湾の助産師さんはものすごく痛く搾乳するって聞いたことがあるけど、本当なんですね、そんなやり方は間違いです、と言っていました。ボー然.....

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このような経験を踏まえて、
もし今後第二子に恵まれることがあったら次は、退院後すぐ、もしくは1週間以内くらいで家に帰って、産後ヘルパーさん(自宅で月子餐を作ってくれたり、ベビーシッターもしてくれる)に来てもらうようにしたいなと思ったのが正直な気持ちです。

だって、産後ヘルパーさんなら月子中心のデメリットを全てカバーしてくれてるような気がするので。メリットの部分はもう自分でどうにか考えてできそうですし。費用ももちろん月子中心よりもだいぶ安上がり。

でもいい人に当たらないともっと不満が募りそうですね。そこが難しそうなので、早めに情報を集めていいヘルパーさんを探しておきたいと思います。

もちろん、今回月子中心で過ごしたことは全く後悔していません。
だって、わたしにとって初めての出産、しかも親の助け無しだったので、何もわからない私と夫にゼロから3週間、手取り足取り教えてくれた月子中心の看護師さんがいなかったら、今思うとデメリットだと感じたことすら感じられなかったわけですし。
それに、産褥熱のようなそうでないような熱が出た時、医療機関の中にいて本当に助かりました。もし家にいたら、出産後数日で、家から新生児を抱えて病院に走れるわけがないですから。

...と、今回色々経験した結果、

初めての出産は病院併設の月子中心はとてもいい選択でした。そして第二子以降は月子中心はやめて、自宅に来てくれる産後ヘルパーさんにしたい、というのが私の結論です。

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もちろん次回も産褥熱のようなことにならないとも限らないですが、病院へ行く間、産後ヘルパーさんが家で子供を見てくれますし、今回の経験で、どんなことが起こり得るのか、だいたいわかったので心の準備ができます。


長くなりましたが、これから台湾で出産を迎えられる皆さんの参考になったら幸いです🍎