日本人妻の海外不妊治療きろく|はじめての育児@台湾    

〜卵巣チョコレート嚢腫破裂からの体外受精と海外での子育て〜

【台湾での体外受精費用と使用薬まとめ。】

今まで、チョコレート嚢腫が破れた時から、妊娠に至るまでの経過を時系列で、発生したこと、かかった費用、とつらつらと書き連ねてきましたが、

妊娠確定後はほとんど他の妊婦さんと同じ流れを辿るんだとわかったので、

初期の段階で発生した台湾での体外受精に関する費用(排卵誘発剤〜移植)についてのみ、ここで一度わかりやすくまとめてみようと思います。

(ページ下方に総まとめとして合計金額を書いています)

 

1)排卵誘発剤を注射

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12/7  診察費/採血費 570元

12/7 誘発剤注射費 27,215元

(レート:1台湾元=3.6日本円)

 

2) 採卵1週間前に再度排卵誘発剤を1度注射した後、卵胞の確認

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12/14 診察/血液検査費/注射3日分 11,858元

(レート:1台湾元=3.6円)

処方薬剤:

Duphaston 10mg/tab ホルモン薬

Pergoveris(r-hFSH/r-hLH)  排卵誘発剤(学名:Gonadotropin 150IU)

 

 

 3)採卵日前日、もう一度誘発剤注射&家で打つ排卵誘発剤をもらう

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12/17  検査費/注射代 2400元

12/17 診察代 570元

(レート:1台湾元=3.6円)

処方薬(皮下注射):Ovidrel 250mcg(rHCG) 健康保険適用なし

効果:排卵誘導

 

 4)採卵(麻酔あり)とチョコレート嚢腫の吸い出し(吸い出しは採卵のついでにできたので無償でした)

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12/19 手術費(採卵)28500元

    全身麻酔 4000元

    その他診察費/薬代 17126元   計約50000元

(レート:1台湾元=3.6日本円)

処方薬:CataFLAM(Diclofenac) 痛み止め(強め)

 

 

5)胚移植前の子宮の状態確認 &子宮の状態を整える薬処方

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1/9  診察/検査/薬代 7973元

(レート:1台湾元=3.6日本円)

処方薬

Ediol 1mg(Estradiol)  ホルモン補充剤 飲み薬 7日分

Crinone 8%  黄体期継続目的の膣注入薬 健康保険適用なし 5日分 

Supremon鼻(Buserelin)  鼻からプッシュして吸う 14日分

 

 

6) 胚移植

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1/16  移植処置費/処方薬代 28931元

(レート:1台湾元=3.6日本円)

処方薬 

Ediol(Estadiol) ホルモン補充 10日分飲み薬

Duphaston ホルモン補充 15日分飲み薬

Endometrin 黄体期持続薬 15日分膣座薬

Mycomb カンジダ治療薬 塗り薬

Depyretin 頭痛薬(私が頭痛がよくあるので、妊婦でも飲める頭痛薬出してくれました)

 

 7)妊娠判定と胎児を子宮に安定させるホルモン薬処方

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診察費/ホルモン剤、筋肉注射 7103元

 (レート:1台湾元=3.6日本円)

処方薬:

筋肉注射:Progeston Depot 125mg  流産防止

Ediol(Estadiol) ホルモン補充 14日分飲み薬

Duphaston ホルモン補充 14日分飲み薬

Endometrin 黄体期持続薬 14日分膣座薬

 

 8)妊娠確定後の出血(安定させるホルモン薬処方)

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 2/10 急患診察+注射代 

   計1322元

2/11  薬代 3220元(実費)

         診察費他 690元

        計3910元 

(レート:1台湾元=3.6円)

 

処方薬

Ediol(Estadiol) ホルモン補充 飲み薬

Duphaston ホルモン補充 飲み薬

Tranexam 止血剤

 

 

総まとめ 

12/7〜2/11まで3ヶ月かけて以上の流れで体外受精が行われ、

幸運なことに、私たちの場合、1回で成功したので、

合計 141,188元(日本円約50万円)という費用がかかったことになります。

私は採卵や着床は比較的スムーズにいったものの、その後の出血や腹痛が激しく、着床した胚を安定させるため実費で数種類のホルモン薬をずっと飲み続けていたので、もしその費用がなければもう少し安いのかもしれません。

しかし日本ではこの倍くらいはすると聞いたことがある気がします。

 

不妊治療の辛さ

採卵や検査のタイミングは絶対に逃せないですし、大病院だと待ち時間で半日潰れるのが当たり前だと思います。仕事との両立が困難になって採卵日や移植日のチャンスを逃すと、単純に費用がさらに積み重なっていくだけになり、離職を選ぶ人も多いと聞きます。

私も実際感じましたが、不妊治療中は妊婦でもないため、自分が何者なのかよく分からなくなります。でもお腹が痛かったり、仕事をしていれば日程の融通がきかないことがしょっちゅうあるのです。

本当に突然決まるので、職場の上司やお客さんにその日は無理...と言い出すことも難しいかもしれません。

自分でもいつまで続くのか分からないこの終わりのない試練のために、多くの人は気分が落ち込むことになると思います。

3ヶ月間だけですが、私も十分その辛さと気持ちを味わったからこそ、私は子供のいないご夫婦に、安易に子供の話をしたり、妊娠の辛さを話したりは今でもできません。

晩婚化し、高齢出産に挑もうとしている人が多いからこそ、この心の痛みを味わう女性は多いと思います。

 

何事も経験ですが、不妊治療が本当に難しいこと、成功率が低いことを知りましたし、今まで不妊検査をしようかどうしようか、仕事も忙しかったので、そこまで真剣じゃなかった私たち夫婦にとって、今回チョコレート嚢腫の破裂により、38歳の高齢ですが、有無を言わさず体外受精に踏み切ることとなり、この破裂が幸か不幸か、私たち夫婦を妊娠に向けて強烈に後押ししてくれることとなり、今は感謝しています。

 

とにかく、不妊治療の成功率は年齢に関係しますので、

不妊検査は夫婦揃って早めにされた方がいいと思います。

卵子の数は女性が生まれた時に決まってから年々徐々に減り、たった一年の差で卵子の数は違うのです。

数年前から検査しようと思っていた、くらいなら、今すぐやるに越したことはありません。

これは不妊治療を経験して私が本当に伝えたいことです。